甘デジ派3倍に増加、ライトユーザー化が進行

http://www.p-world.co.jp/amusement2007.htm

パチスロ・パチンコの情報サイトP-WORLDにて公開された「インターネットアンケート調査結果」を元にパチスロ機に求められる出玉性能と人気機種に関して考えていこうと思う。資料には図と文章でそれぞれの動向が明記されているので、一通り目を通してみてほしい。
パチンコユーザーの動向について、ギャンブル性の低下や目押し頻度の少ないシステム(5号機)などで新規パチスロユーザーを取り込もうとしているが、実際はギャンブル性の低下でパチスロ離れをしている約40%に対し、遊びやすくなったと感じている新規パチスロユーザーは約12%と明暗がはっきりと現れた。
アンケートではパチンコ・パチスロ共にユーザーの数は半々になった。1年前はパチスロユーザーがパチンコよりも多かったが、パチスロユーザーの減少と甘デジによるパチンコユーザーの新規獲得によりユーザーの数は均等な比率になった。
投資金額は1万円〜2万円未満
この金額からだと、やはり多くの人が甘デジタイプのパチンコやあたりが近いパチスロなどに投資してると理解できる。投資金額からプラス収支にする場合、ボーナス確率の一定なパチスロには分が悪くパチンコの場合であれば十分回収可能な範囲である。要するに、パチスロにおいても1万円以内でボーナスが引ける機種がほとんどでありながら、回収の難しさ(出玉性能)がやはりネックになっている事が露呈した。

1回あたりの平均投資金額 パーセンテージ
1万円未満 9.5%
1万円〜2万円未満 41.3%
2万円〜3万円未満 35.0%
3万円〜5万円未満 12.0%
5万円以上 2.2%

パチスロ遊戯機比率
平均投資金額の減少によりパチスロ機においても、ユーザーが打つ機種や傾向が変わってきた。まず、完全告知タイプのジャグラーシリーズや楽シーサーなどが大幅なポイントアップになっている。当たりが近いボーナス確率のため、1万円も回せば十分ボーナスに当選する可能性がある、またプラス収支とは別に負けにくいという点もライトユーザーからヘビーユーザーまで多くの人のニーズに応えているだろう。そして一番人気がRT延命タイプであり、RT・ARTなどの付加機能による出玉の増加を狙った出玉性能重視の機種だ。予想通りではあるが、いまやRT・ARTがない機種の方が少ない。次に大きなシェアを持っているのが「1000円あたりのゲーム数が多いタイプ」だ。ボーナス確率は若干低めで当たりが遠いが、1000円あたりのゲーム数を稼ぐことにより多彩な演出や遊戯時間を楽しめる利点がある。将来的には、1000円あたりのゲーム数の上昇とRTによる出玉性能を活かしたバランスの良い機種ができるだろう。しかしながら、小役確率が変えられないので、ARTによる2択役や3択役を作るとおのずと通常ゲーム中の回転が悪くなる。この課題をクリアすることが、新しい5号機の姿(ビジョン)になるはずだ。

遊戯嗜好タイプ パーセンテージ
完全告知タイプ 16.7%
1000円あたりのゲーム数が多いタイプ 31.9%
RT延命タイプ 37.2%
その他 14.2%