スカイラブ(SNKプレイモア)第5回(全5回)

http://777.nifty.com/cs/catalog/777_report/catalog_080123122549_2.htm
リール制御とゲーム性

液晶演出については、細かな部分まで作られている印象を受けるスカイラブ。SNKプレイモアの機種は液晶演出に関してはやはり十分過ぎる出来だと感じる、スカイラブにおいては液晶演出とは別にリール制御という見せ場もしっかりしている。
ゲーム性と絡めて、その良さを解説していきたい。そして自分が企画するパチスロ機にその良い部分をアレンジした形で活かせればと思っている。

チャンスゾーンでは小役によって役割が大きく変わる、重要なシーンだ。ベル成立でRTトレジャータイムへ突入し、リプレイで5G間の通常ゲームへ移行する。チェリーで通常ゲームへ(99G)転落することになる、スイカ成立でボーナスのチャンス到来。これらは前回記事で、書いたとおりチャンスゾーン中は小役ナビがないため、リール制御の見せ場となる。
通常時の押し順も様々だが、私は中リール青7を中段狙いという消化方法を取っている。これはチェリーorリプレイorベルを察知できる上にスイカまですべればスイカ濃厚となる。ボーナス察知手順としては、右リール下段に赤7ビタ押しすればラブビッグかという判断をつけることが出来る。
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リールに関しては21コマある絵柄のうち、ブランク絵柄のスカイラブロゴが黒と白の2色存在する。スカイラブのボーナスの組み合わせは同色7絵柄と異色混合の7絵柄なので、リール配列を見た場合順押し7絵柄テンパイ時は狙った7絵柄がハズレるか、当選しているかというシンプルな設計になっている。ジャグラーのように7絵柄テンパイで右リール配列がバケ絵柄と7絵柄が4コマ以内にないというのが、コイン持ちを上げるためにあると解釈出来るが、スカイラブの場合はそうした配慮はない代わりにボーナス確定後はリプレイ確率が若干上昇している。左リール配列を見てみるとスイカの絵柄は1コマのみである。打ち手は機種に関する深い知識を必要とせずとも、左リールは黒いスカイラブロゴを狙うことになる。逆に中リール・右リールにはスイカ絵柄が2つ用意されているので、ある程度見えていれば取りこぼしがないと思われる、親切設計だ。
リーチ目に関して見てみると、まず3連チェリーがリーチ目だ。そしてお馴染みのブランク絵柄揃いもリーチ目だ、そして前述した右リール下段赤7も同様にリーチ目。5号機になってからは、リール制御が厳しい関係でよっぽど調整しないと意図したリーチ目が出ない事も多い。SNKプレモア機種に限らずミズホの赤ドンや青ドンもリーチ目の数は大量にある。
リーチ目は大切だと思う私は、NET機種のようにわかりやすいリーチ目が揃ったりする方が嬉しいが。スカイラブの場合は、左リールリプベルリプがハズレた時が一番アツい瞬間だと思う。

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本来、リール制御と演出は同時に発生し打ち手を興奮へ導く道具だと思うが、スカイラブのチャンスゾーン中のナビなし状態のリール制御だけを魅せるというゲーム性は非常に優れていると思う。逆を返せば、液晶がありながらもどこかでジャグラー的な仕組みを織り交ぜる事で打ち手の幅を広げる事への可能性を秘めている。