パチスロ北斗の拳2 ネクストゾーン闘(サミー)

復活伝説と名を打ったパチスロ北斗の拳2のVer.2に位置する機種である「ネクストゾーン」2機種同時リリースだったが、多くのところは「闘」がメインで「将」の台数はおまけ程度な導入率かと思う。出玉性能が劣ってた為に不発に終わった1作目の北斗の拳2、今回のネクストゾーンでは出玉性能が大幅に改善され、液晶演出やリール制御などはそれほど手を加えられていない。その結果面白みに欠けるかもしれないと私は危惧していたが、打ってみて気づいたのは「前作は本当に出玉性能だけが劣っていた」という事だった。

液晶演出とリール制御に関しては、従来どおりのシステムで非常に面白い。ただ連チャンを重ねても減る一方だったRTが微増するだけでも、十分面白みが変わってくると改めて思い直した。現に減るRTの場合せっかくのボーナス出玉がその後のRTで減っていくという、罰ゲーム的な超展開もネクストゾーンでは影を潜めた。

ネクストゾーンを見て、素人なりに「こうしてパチスロ機は作られる」という一端を垣間見た気分だった。本当に良いものは何度も試作を重ねて作られてこそだと思う、別に無理して(無理してるわけではないとは思うけど)あの出玉性能であのタイミングで北斗を出さなくても良かったんじゃないかと思ってしまう。ただ、こうして演出や制御が同じでありながら出玉性能の向上による再リリースで大方成功を収めているのは非常に稀なパターンだろう。

この流れには続きがある。それは来週リリースされる2027X(JPS)だ。液晶演出やリール制御はそのままに、出玉性能を更に向上させた再リリース版。北斗と違うのは、前作(2027)もヒットしている点であり、ユーザーは2027でも十分楽しめたし評価も高かった。こうした流れで更に出玉性能が上がっての再リリースというのは非常に面白い挑戦だと思う。個人的には実際に打ってみるまでは意見を述べる立場じゃないと思っているので、今回は期待しているという意気込みだけを書いておこうと思う。再リリースということで、低コストにより大きなヒットを生む2次生産的なパチスロにも十分可能性があるということが証明されれば、シェイク2(大都技研)や超お父さん2(SNKプレイモア)など出玉性能的に惜しかった機種の再リリースもユーザーとしては望みたいところだ。