2027(JPS)第1回(全3回)

http://777.nifty.com/cs/catalog/777_report/catalog_080116122350_1.htm
2027という5号機での革命的存在とじっくり向き合うことにする。

いつも「色」がある機種を発表することができています

タイアップ機種が多い昨今、「色」というのは独自性(個性)でありパチスロ業界では新規メーカーだけが頑張ってる印象を受ける分野だと思う。もちろんタイアップによる「色」も重要な要素だと感じるが、やはりオリジナリティがないメーカーはサブカルチャー(タイアップ先)が枯渇するまで闇雲に使用するだけであって面白くない事も事実だと思う。財産を再利用するのは安易な発想だが、それには大きな責任が伴っている事も忘れてはならない。

開発当初からいろいろと工夫して、これでダメならスタート地点に逆戻りというくらいに集中して機種を開発することができたのが良かったと思います。
目押しを要する機種ではありましたが、99分の1でポコポコ当たるボーナス確率や、緩やかな出玉特性などプレイヤーに優しい機種に仕上がったと思います。

2027のウリは今までの他機種で使用されてきたものを利用したに過ぎず、発想の転換で勝利を掴んだといっていいだろう。というのもボーナス後にリプレイ確率が上がる機種は以前に多く存在していたし、ボーナス確定後にボーナス絵柄成立時にボーナス絵柄ナビが発生し、リプレイ成立時にリプレイナビが発生するなど他機種では当たり前のように行われていた。2027ではそのナビに3択10枚役という役目が加わり、ボーナス絵柄をはずす事で出玉を増やすというゲーム性に発展した。この仕組みはストック機(4号機)に似ている。
4号機時代では、RTはボーナス放出ゲーム数の事を主に指していた。4号機ではボーナス当選時にボーナスをストックする、そして放出契機までRTを消化する。ただし、4号機ではRTはリプレイをなかなか揃わない様にする仕組みになっており5号機とは逆の使い方をしていた。2027のボーナス当選後、入賞を引き伸ばす(事実上ストックした状態/フラグ持ち越し)という部分が4号機のストックと同じような感覚になる理由なのかもしれない。
99分の1でポコポコ当たるというゲーム性は実にユニークで、目押しが要でありながら多くの人に打てるように配慮されているという点も評価できる。目押しできる人はそれなりに楽しめる、目押しできない人でもボーナスが当たるから楽しめるといったような感じだろうか。緩やかな出玉特性といっているが決してそうではないので、この台詞に騙されてはいけない。

もともとJPSはコイン単価よりも稼働重視型の機械を目指していますので、そういった点も市場で評価を受けたことが嬉しく感じています。

この一文がJPSの「色」が一番出た文章だろう。機種を2種類に分類すると「コイン単価型」と「稼動重視型」に分かれ、ホールに好かれるのは「稼動重視型」であり打ち手に好かれるのは「コイン単価型」になるらしい。コイン単価型はシェイクⅡやうる星やつら。逆に稼動重視型はジャグラー沖スロといった完全告知に多いかもしれない。稼動重視型である点はやはり、BM継続ポイントを蓄積していく「手間がかかる」というゲーム性とボーナス確率の高さだろう。また、ハマリ台を狙う(獲得ポイントが多いと予想できる)事が稼動率を上げていることも評価できる。とはいっても、稼動重視型でありながら一撃によるコインの大量獲得などコイン単価型の要素を踏まえている事で、コイン単価型の打ち手と稼動重視型の打ち手のその両方から支持される結果となった