2007年のパチスロ業界を振り返る

http://777.nifty.com/cs/catalog/777_report/catalog_071225121867_1.htm
明けまして、おめでとうございます。
この記事を書いてるのが元旦になります。それ以前の記事は書き溜めたものです。今年は旧基準機完全撤去(4号機)の年となり、パチンコ・パチスロ業界にとっては大きな節目の1年となりました。射幸性を低くすることで気軽に遊べる事を前面に出した5号機規則でしたが、遊べるイコール楽しいに結びつく機種はなかなか誕生しませんでした。試打試験の改定により、機械割通りの挙動を示す5号機は高設定を入れれば終日打たれる可能性が高く、低設定の場合は午前中で見切りをつけられて1日放置と言うのがほとんどです。お店側も設定の入れ方に頭を悩ましたに違いない
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お店側はパチスロフロアの縮小を余儀なくされ、多くのパチンコ・パチスロ店が潰れた。
苦境の余波は打ち手にも影響し、パチスロからパチンコへメインをシフトするようになってきている。パチスロメーカーに至っては苦境の中心であり、検定を通過せずに立ち往生や検定通過後もお店側の新台入荷台数は減っている。
苦境が目立ちはしているが、5号機ART搭載のハイスペック機に至ってはどれもが大ヒットとなった1年でもある。KPEマジカルハロウィンJPSの2027、山佐の戦国無双など5号機でもパネル違いが増えてきた事は売れている証拠でもある

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射幸性の低下と呼ばれている5号機だが、4号機よりもギャンブル性が高くなった点が2つある。天井でボーナス放出がない、つまりはヒキ次第で展開が変わる。機械割通りの挙動、つまり高設定は安定した勝率がもてるが低設定ではお店側が確実に儲かる。4号機は天井ボーナス放出があり、低設定でもゾーン狙いで連チャンゾーンへ入れば一撃があったかもしれない。しかし、それは「機種VS打ち手」という構図においての話である。5号機では設定(機械割)が重要であり、戦いの構図も「機種VS打ち手」から「お店(設定師)VS打ち手」という構図に色濃く変化していった。※もちろん4号機から「設定師VS打ち手」はあるけれど、それが5号機では更に重要になったということ

芸能人や有名アニメを採用するキャラクター頼みの機種ではなく、パチスロとしてメインリールで楽しませてくれる機種を作って欲しい。今こそ作るべきだと思うのです。

タイアップが人気な理由にパチスロ機の液晶技術の向上があげられる。一昔前では考えられない美麗グラフィックを液晶で楽しむことが出来る。こうした技術の進歩により、アニメやゲームなどのサブカルチャーを採用したパチスロ機が原作ファンを取り込む形で実現していくことはむしろ素晴らしい事だと思う。逆に、大都技研の吉宗やトリビィの怪盗天使ツインエンジェルなどパチスロ発のアニメが展開する契機にもなったのも事実であり、液晶がパチスロにもたらした貢献度は計り知れない。リール制御に関して言えば、5号機規則の兼ね合いで単調な出目になりがちだが、大都技研のSHAKEⅡ・ビスティの新世紀エヴァンゲリオンまごころを、君に〜などリール制御においても実に良く出来ている

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2008年のパチスロ業界は、5号機の実力が試される大事な1年になる
追伸:2007年の最高枚数は約8700枚リンかけでした。