シェイクII(大都技研)

http://777.nifty.com/cs/catalog/777_777/catalog_shakeII_1.htm

シェイクが目指した大量獲得機とは?

その気になる中身だが、やはり『シェイク』といえば大量獲得。1発で400枚以上獲得できる5号機では最強のBIGを搭載している。それ以外には強力なRTなどが搭載されていないので、1000円あたりのゲーム数はかなり回ることが予想できる。一撃必殺というわけにはいかないが、比較的安心して打てる部類の5号機だ。

BIGボーナスは2種類ある、ナディアBIGと青BIGは獲得枚数*1は同じで465枚以上の払い出しで終了だ。BIGでは最大獲得枚数ギリギリ。シェイク2の出玉性能を企画した段階ではまだ「1撃」という概念にRTが含まれていたとは考えにくいかもしれない。また上記文にあるように、「比較的安心して打てる部類の5号機」と言われている時点で狙っていた一撃大量獲得機という存在価値は既にない

400枚以上獲得できるBIGが魅力。初代『シェイク』はREG後には天井が浅くなるなどの利点もあったが、今回はRTなどの特典はナシ。BIGのことを祈ろう。

REGは4回入賞もしくは12Gで終了、獲得枚数は純増50枚です。検定をパスするには規定ゲーム数内の機械割をクリアする必要があります。機械割が400Gで300%、6,000Gで150%以内という制限が新たに加わった5号機では、万が一BIGボーナスが連続して当選した場合、6000Gで150%以内というのは厳しいラインになってきます。レギュラー獲得が低い機種は大抵が検定をクリアする為のいわばクッション的な役割だと考えてよいかも

ボーナスと同時当選する小役は、メイン役となっているベル以外のすべて。中でも期待度が高いのは特殊15枚役となっているサボハニ揃い。このサボハニ揃いの後は5G間のプチRTに突入するぞ!

サボハニ待ちと揶揄されるが、実際そうなのでしょうがない。ボーナス当選契機を増やす事で、検定通過への障害になる可能性があるためやはり腰が引けた形になった。しかし、問題はサボハニの役割であって同時当選確率が低いのはその次の話になる。
サボハニ揃い時のみシェイク2の目玉である「スゴビ」に突入する。このゲーム性がサボハニの出現率を全設定共通にしなければならない原因になったかもしれない。サボハニが揃わない=スゴビに入らない=低設定という図式だけはどうしても避けたかっただろう。設定看破が簡単すぎて低設定を入れても回してもらえない。結果的にサボハニは同時当選確率を調整することで、設定差をつける

取りこぼす可能性のある小役は、チェリーとスイカ。この両方をカバーしつつ、ボーナスと同時当選した時のサボハニも奪取するなら、左リール中段か下段に5番のチェリーを狙う手順でもOKだが、この1番スイカ狙いのほうがボーナス察知に優れているのでオススメ。狙い方はシビアに思えるかもしれないが、青7を基準に押すだけなので初級者でも十分に対応することはできるぞ!

シェイク2は「スゴビ」に注目しガチだが、リール制御に関しては他の機種に比べ非常に丁寧に作られている。
特に順押し手順や中押し手順による消化やボーナス当選時のボーナス種類判別なども実に巧妙に作られ評価できる点が多い。スイカ狙いのサボハニ山型以外のリーチ目は青7BIG確定で、左リール枠内にナディア狙いなどでアツく打てる

シャッター機能だけでなく、液晶も二重構造となっており、物理的な奥深さも加わっている。液晶は透けて見える仕様となっており、タイミングによっては一番奥にあるセットの小道具なども見ることができる。そんな芸の細かさも含めて楽しもう。

「スゴビ」*2による液晶演出はさすが大都技研だと思わせる出来だと感心した。このスゴビは実は非常に大事な実験でもあったのではないかと思っている。ゲーム性を豊かにさせる際に必要なのは「ガセ演出」であり、このスゴビは「ガセ演出」の場合であってもボーナスを期待させている点は非常に優れている

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結果的に世間からの評価は厳しかったものの、内容は実に評価できる。ただ機械割通りの性能を引き出すには相当の運も必要だと思う。設定ごとのボーナス確率がBIG・REGともに上がっている事で、「高設定=REGの回避率上昇」ではなく「高設定=REGも良くあたる」という感じになった。ヒキ勝負で1000円あたりの回転数が多い分、ベル確率などで地道に設定看破するしかない

*1:5号機規則でBIGは最大465枚の払い出しで終了、払い出し枚数480を超えてはいけない

*2:スゴイビジョンの略-液晶が画面奥に倒れ、鏡の反射を利用して筐体奥の板に投影している