5号機のボーナス規則

パチスロの肝(ボーナス)を徹底的に解析してみる。長いので注意

5号機におけるボーナスの種類は全部で5種類ある。

      • SB(シングルボーナス)普通役物の性能に関する規格
      • RB(レギュラーボーナス)第一種特別役物の性能に関する規格
      • CB(チャレンジボーナス)第二種特別役物の性能に関する規格
      • 一種BB(ビッグボーナス)、二種BB(チャレンジタイム)役物連続作動装置の性能に関する規格

規則上の名称は上記の通りだが、メーカーの機種ごとにボーナスの呼び方が違うのは"個性"
ボーナス絵柄を揃えた際の払出し枚数は0枚

SIN(シングルボーナス)

BIGボーナス、REGボーナスは当選ゲームで絵柄を揃えること(入賞)ができなくても、フラグが自動的に次ゲームに持ち越されるが、SINは当選ゲームで絵柄を揃える事ができなければ、次ゲームにはフラグは持ち越されず、そのままフラグが消滅する。(なお3号機以前ではフラグの持ち越しが認められていた)そのゲームの入賞、非入賞に関わらず継続することはない。5号機においてSINに当選した場合、他のボーナス中以外はJACゲームを1回行うことが出来る。現時点で導入されている5号機においてJACゲーム付きのSINを搭載した機種は1機種*1のみである。また4号機以前にあった「集中」は、SINの確率を変動することが禁止されたため不可能である。なお、5号機ではSINボーナス中においてもボーナス(SINを含む)の抽選を行うことが出来る
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SINはボーナスのため、絵柄を揃えた際に払い出し枚数が0枚になる。それを活かし、ゲーム性にSINを巧妙に組み込んでいくのがある種の醍醐味である。
JACゲーム中は小役の出現確率を上昇することが出来る。これを応用したのがドリスタのスーパーミントタイム、ベルハット(SIN)入賞後1ゲーム(JACゲーム)のみ青7リプリプの出現確率が上昇している点である。SINはBB、RBの内部当り中とBB中・RB中はSINの抽選をしてはいけない。(要するに一種特別役物及び役物連続動作装置に関してはSINの当選が出来ない)ポイントはSIN中・CB中・CT中の抽選は可能である点で、CTのパンク役として活用(ギャンブル性の向上)している機種がある*2がある。また、戦国無双にて慶次RUSH選択時に2択SIN回避回数のテーブルに合わせてモードを変更する(ART突入or通常ゲーム)という手法も可能であるというのがわかっている。パチンコで言う所の突確的要素を汲んだ使い方も出来るし、モードごとにボーナス確率を上げる事が出来ない5号機にとって、小役の出現確率を左右する事が出来るSINはゲーム性を豊かにし得るポイントだ

REG(レギュラーボーナス)

最大12回のゲームもしくは8回の入賞が終了条件になる。当選フラグが立ち、RBの絵柄を揃えなければREGボーナスが開始してはいけないがBB中は絵柄が揃わなくてもRBを開始しても良いため、BB中すべてRBということも可能です。ただし、RB中にBBの最大払出し枚数を超えた場合RBの終了条件に満たさなくても終了する。RBはJACゲームとして機能する重要なポイントになる。5号機ではRB(BB中のJACゲーム含む)は絵柄が特定されていないといけない。4号機ではリプレイをJACゲーム開始絵柄として"変換"することが出来たが5号機ではそれが出来ないため、JAC用の絵柄の組み合わせが必要になる。また、RB(BB中のJACゲーム)はボーナスのため、JACINの際に払出し枚数が0枚になる。JACINタイプと呼ばれる機種*3はそれほど多くない。特記すべきなのは、デビルメイクライ3で、獲得枚数の異なるJACゲームを2種類搭載している。JACゲームを活用したギャンブル性の向上も今後のパチスロ機のゲーム性を豊かにさせるだろう
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(現状の機種を参考の上)RBでは4回のゲームもしくは4回の入賞が搭載される際の最低ラインらしい。
RB中は小役の出現確率を上げる事が出来るが、RB中も通常ゲーム中の小役抽選(ハズレ含む)を行わなくてはならない。そのため、低設定(通常ゲーム中のハズレ確率が高い機種)がボーナス中にハズレを引く可能性が高い

CB(チャレンジボーナス)

一種BBにおいて、一種特別役物(RB)を搭載することができます。二種BBにおいて、一種特別役物の代わりに搭載できるのが二種特別役物(CB)です。
CBは当選フラグが立ち、CBの絵柄が揃わないと開始できないがCT中は絵柄が揃わなくてもCBを開始しても良いため、CT中すべてCBということも可能です。CBは1ゲームのみで、CB中はビタ止まりする(プレイヤーが好きな位置で止めれる)リールが1個以上ないといけません。(最低1つのリールが0.075秒以内に止まらなければならないという事)CT中にCBを搭載している(だろうと思われる)機種*4SNKプレイモアの機種が圧倒的に多いです。CBを利用することで、第一リール停止の時間を最速で終了させ残りの第二・第三リールをリール制御で15枚役を揃わせる事で短時間でCTを消化することが出来るメリットがあります。
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スカイラブのCTやシスクエのCT中は全てのゲームがCBのため、多くが第一リールのビタ押しでリールが止まる。それを活かしてビタの目押しを利用したミニゲームを楽しむ事が出来る。特記すべきなのはスカイラブで、CT中はパネルめくりというミニゲームを楽しみつつ獲得枚数も変動するゲーム性を持っている。またスカイラブではミッションビッグ(BB)の場合、BB中にCBを搭載できない事を逆に活かした気軽な目押しミニゲームがある。これは第三リールまで絵柄を指定されていたり、リールを赤いゾーンで全てを止めたりといったものでスベリのリール制御の冥利がここに活きている

BIG(ビッグボーナス 一種BB) と CT(チャレンジタイム 二種BB)

一種BBまたは、二種BBの当選フラグが立っていないと絵柄が揃ってはいけない。一種BB及び二種BBは特定の払出し枚数を越えた時点で終了する。

  • 二種BBは特殊なため、二種BBから解説する。二種BBの搭載条件は、一種BBの最大払出し枚数が360枚を越えないものである。(二種BB搭載時の一種BBは345枚を超える払出しで終了とされている、これは小役払出し枚数の最大が15枚であるため)二種BBの最大払出し枚数は268枚を越えないものである。(上記理由と同様で15枚を引いた253枚を超える払出しで終了とするものが多い)二種BBの絵柄の組み合わせは最大6通りになります。補足的に追加するが、一種BBが存在しない=一種BBの払出し枚数が0枚であると解釈するため、二種BBしか搭載していない機種も存在する*5
  • 一種BBとは払出し枚数が360枚を越え最大480枚を越えてはならない。(465枚を超える払出しで終了するのが最大)一種BBの絵柄の組み合わせは最大12通りになります。

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一種BB及び二種BBは小役の出現確率を上げる事が出来るが、一種BB・二種BB中も通常ゲーム中の小役抽選(ハズレ含む)を行わなくてはならない。そのため、低設定(通常ゲーム中のハズレ確率が高い機種)がボーナス中にハズレを引く可能性が高い。一種BBではRB・二種BB(CT)ではCBを搭載できて、一種BB・二種BB中のRB及びCBの出現(突入)確率を上げる事ができる。前述に上げたデビルメイクライ3を考えると一種BB中のRBとRBとの間は1ゲーム(後者のRBの突入絵柄を揃えるゲーム)しか存在しない。また、タフを考えると一種BB中RBとRBの間に1ゲーム以上の間隔があることもわかる。これは規定ゲーム数でのRB確率を上げることが出来ないが、BB中全てのゲームでRBの突入率を上昇させた(100%にした)場合、デビルメイクライ3のようになると解釈できる。

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補足的に追加、5号機ではボーナスフラグに入賞するボーナス絵柄まで決まっている。そのため、4号機における「鬼武者3」「俺の空」といったようにBIG絵柄を選ぶことが出来ない。ちょっぴり残念な要素だ。ボーナスの規則を知ることで機械割からじゃ見えてこない、パチスロ機の素顔が見えてくると思う

*1:JACゲーム付きのSINを搭載した機種
ドリスタ ミントのヒロイン救出大作戦(ネット)

*2:CTのパンク役としてSINを搭載した機種
マリーンギャング(パイオニア)
新日本プロレスまでもがパチスロ機(HEIWA BROS) 

*3:BB中にJACINを搭載している機種
デビルメイクライ3(ロデオ)
パチスロ鉄拳伝タフ(オーイズミ)
新世紀エヴァンゲリオン(ビスティ) 

*4:CT中にCBを搭載している機種
スカイラブ(SNKプレイモア)
シスタークエスト(SNKプレイモア) 

*5:二種BBしか搭載していない機種
マリーンギャング(パイオニア)